エドセルは新しいモデルの投入が必要であることを父に説得しつづけた。ヘンリーは1926年になってようやくそれを了承する。
こうして1927年12月にA型フォードが登場し1931年まで販売された。(T型以前に初期のA型からB、C…、R、S、そしてT型まで試作車も含め連続したモデル名を使用していた。T型の次がU型でなくA型となったのは、長期に好評でフォード社をフォード社たらしめたT型の後は心機一転、仕切りなおしでA型から、となったものである。初期のA型からT型の間には豪華すぎて販売不振だったK型や、シンプルさが受けたN型、その発展型S型などがある。)
フォードはまた農産物、とりわけダイズからのプラスチックに関心を持った。ダイズから生産されたプラスチックはフォード社の自動車の部品として使用された。プラスチック使用の試みの頂点は、1942年に生産された自動車である。この車のほとんどの部品はプラスチック製で、同じ型の車と比べて3割軽量であった。