「The Fruits Toilet Paper」のPentawards Platinum受賞について、国際審査委員長のジェラール・キャロン氏よりコメントをいただきましたので、和訳をご紹介させていただきます。
大胆な発想:トイレットペーパーをギフトに変身させるには、大胆な発想が必要だ。この大胆な挑戦が、10ケ国12名の審査員を惹きつけたのだ。日本には、ビール、魚の干物、米、洗剤などのギフトパッケージがあり、我々欧米人を驚かせるが、このように、何でもギフトになり得る日本で、トイレットペーパーとは思い切ったものだ。
賢いクリエイティビティ:フルーツは、商品自体を忘れさせるようにデザインされている。このデザインは、フルーツの香りが賦香(ふこう)されたトイレットペーパーとは思わせず、それ以上の働きをしている。つまり、フルーツの色や可愛らしさ、パッケージの装飾的な側面を理解させるギフトアイデアだ。
あそび心:大人のための一種のあそびのようなものが、トイレットペーパーの機能をドラマティックに変貌させている。この賢くしゃれたあそび心は、トイレットペーペーをギフトにしても全く恥ずかしくない。
野心:こういった開発は、小さな会社だから可能なものであることは確かだが、そこには大企業に欠けている大胆な発想力の芽があり、そのフレッシュで勇気あるアイデアこそ、今日の消費者が求めているものなのだ。ペントアワードは、全ての企業が革新するように、そのクリエイティビティ(大胆、フレッシュ、賢い、勇気)を勇気づけるものなのだ。